5月だし鱒釣りにも行っときたい。
5月だし新緑の渓も見ておきたい。
頭の中で燻っていたところ、
岐阜のハナヒロさんから「渓でノンビリ」。。。
などという話を聞き、私も便乗させてもらうことにした。
今シーズン初の「渓流釣り」である。
しかし渓流釣りと言っても、今回は里川。
ターゲットは養殖アマゴ、養殖イワナ、養殖ニジマスが主体となるだろう。
ハナヒロさんは既に岐阜の川でバンバンやっているので、
もしかしたら消化不良になるかもしれないが、私にはちょうど良い。
イージーというか、よゆ~ でしょ。 よゆ~
そんな甘いことを頭に思い浮かべながら、待ち合わせの場所で合流。
ハナヒロさんとは昨年の秋に加子母で会って以来である。
初っ端の区間はフライで通そうと川に降りるが寒い!
虫がなんも飛んでないぞ。。。これマズったなぁ。。。
この寒さだ魚がピッタリと底に沈んでそうだ。
ま、ハナヒロさんはルアーだし、そちらで反応してくれれば良いか。
イージーで行こう。そんな感じで釣りをスタートするが、フライの私は勿論、
ミノーを通すハナヒロさんにも追いがない。
んん? マジで? 汗
今日はイージーな釣りをしにきたハズ
朝から晩まで魚影を見ないで過ごす釣りとは違うんだけどなぁ。
しかし魚は釣れずとも、この景色はいい。
フジの花を見たのは二年ぶりか?
もう終わりかけではあるが懐かしさを感じるぐらい心に沁みる美しさ。
やはりサクラマスをやっていても時間を割いて渓にやってくるべきだな。
ほんの僅かな時間しか見れない新緑の季節。
ずっと都会のコンクリートに囲まれた場所で殆どの時間を過ごす私。
これはとても大事なことに感じる。
その後、ポツポツと魚が反応しだしなんとか釣果を得れる感じになってきた。
第2区間は私もルアーで通す。
私のタックルはロッドはITOCRAFT 510UL
サブロッドだったのだけど、まだメインシャフトになるロッドを手に入れてないのでコイツでいく。
リールは久しぶりにZEBCO3を前日にメンテして投入。
少しガタはあるが相変わらず良いリールだ。
ラインはナイロン4LB。
ハナヒロさんはお気に入りのグラスロッドを出してきた。
これにPEラインを装填したカーディナル3を装着。
このタックルで楽しめるミノーを彼は秘密兵器として
ポケットにいくつも隠し持っている。
今の世の中こういう自分の世界観をしっかり持ち、
心から楽しんでいる人物は職場などではなかなか出会わないものだが、、
私の周りにはこういう珍しいまでの人物がポツポツと存在する。
見ていてこちらまで楽しくなるよね。
魚は思いの他にショートバイト。
秋じゃあるまいのに追いの距離が短い。
反応があったその場の反転でドンと掛けてしまわないと駄目な状況。
2人して、
ムハァ~
ヌオオオ~
グエッ
ギャァ
などの断末魔に近いうめき声を連発して遡行する。
まったく知らない人が聞いたらかなり怪しい二人組なのだがこれが本人達には楽しくて仕方ないのだから可笑しいものだ。
お昼はコンビニのザル蕎麦とノンアルコールビールで乾杯。
後半戦も渋くはあるが、キャッキャと楽しめた。
そう、たぶんコレが正しい里川の楽しみ方なんじゃないだろうか。
最後に私のリクエストで少しだけ源流部のイワナを狙いに行った。
やはり里川のイワナとは色合いや雰囲気が異なる。
この一匹を見ただけで満足。
ちょうど時間も17時となり、車止めでハナヒロさんとはお別れした。
私は家人より魚のオーダーを受けていたので、再び里川に下り、
漁師モードでフライを使い4本だけイワナをキープして帰路についた。
久しぶりに渓の味覚も堪能。
これ以上、何もいうことのない。。
贅沢な晩春の一日であった。